ラテンアメリカのウェルスマネジメント マーケットトレンド

投資家の要求は変化しているが、高いリターンへのニーズは不変である。ESGを考慮した運用に対する投資家のニーズが高まっていることから、オルタナティブ資産の人気は今後数年で高まるだろう。ラテンアメリカのファンド・マネジャーは、成長とパフォーマ ンスを重視しながら、こうした変化を戦略的運用戦略に織り 込む必要がある

今後、ラテンアメリカのファンドマネジャーの多くは、オルタナティブ資産クラスへのエクスポージャーを拡大する意向であり、その中で最も人気があるのはプライベート・エクイティ、プライベート・デット、インフラである。多くはマンデートのために制限されているが、規制改革が実施されれば、そのアロケーションはさらに拡大すると予測される。例えば、チリの2017年の改革では、年金基金がオルタナティ ブに取り組むことが認められ、ポートフォリオの5％から15％をこれらの非流動 性資産クラスに充てることが義務付けられた。今後数年間、金利が低下するにつれ、年金基金はそのマンデートを満たし、需要の増加に対応するために、ますますオルタナティブに頼るようになるだろう