マーケットトレンド の ラテンアメリカのソフトドリンクの包装 産業
プラスチックが大きなシェアを占める見込み
- 清涼飲料水の包装には、安価で輸送が容易で安全なプラスチックボトルが好まれる。また、プラスチックは製造にエネルギー効率がよく、代替素材よりも軽い。
- PETボトルの採用は、ガラスに比べて軽量化に役立ち、より経済的な輸送プロセスを可能にする。さらに、PEやPPボトルよりも機械的性質が良いため、重量が軽減される。さらに、この地域では再生プラスチックが最も安く入手できる。このことも、同地域におけるPETのリサイクル率を高めている。
- ラテンアメリカのソフトドリンク市場の拡大に伴い、ジュース、エナジードリンク、スポーツドリンクなどの栄養製品の需要が増加し、ソフトドリンク包装市場を牽引していることは明らかである。例えば、2021年9月、ペプシコーラは、ウルグアイのコロニア・デル・サクラメント自由貿易地区での増産のために6400万米ドルを投資すると発表した。
市場シェアに大きく貢献するブラジル
- ブラジルのポリエチレンテレフタレート(PET)延伸ブロー成形業界は、炭酸飲料、健康飲料、そして最近では牛乳飲料のような無菌充填製品に後押しされて大きく成長している。
- 各社は、ソフトドリンク用飲料缶に対する顧客ニーズの高まりに対応するため、ブラジルでより良いポジションを維持するための投資を行っている。例えば、2022年7月、Canpack S.A.は、ブラジルのポコス・デ・カルダスに約7億1,000万ブラ ンドル(1億4,000万米ドル)を投資して新生産工場を建設し、飲料用アルミ缶の製造 能力を増強すると発表した。同工場の生産能力は当初、年間約13億缶となる。
- さらに2022年2月、金属包装のリーダーであるトリビウム・パッケージング社は、アルミ衝撃押出缶・ボトルの生産を拡大するため、2つの新製造工場への投資を発表した。2023年には、オハイオ州ヤングスタウンとブラジルのイトゥペバにある施設に新ラインが追加される。これにより、これらの施設は新たな能力を獲得し、スペースも大幅に拡大する。
- コカ・コーラの2022年第2四半期の報告によると、清涼飲料の売上高は8%増加した。これは全地域の事業セグメントにおける成長によるものだが、メキシコとブラジルが牽引している。また、栄養、ジュース、乳製品、植物性飲料は、ラテンアメリカのデル・バレが牽引して6%増となった。