マーケットトレンド の ラテンアメリカのプレハブ木造建築物 産業
チリにおける都市化の進展が市場を牽引
チリはここ数十年、ラテンアメリカで最も経済成長の著しい国のひとつである。チリは都市化が進んでいる。チリ国民の約90%が都市に住んでいる。都市化と近代都市の進化は、高層建築の発展につながった。伝統的にコンクリートを主な構造材料として設計された高層ビルの建設は、大気中に放出されるCO2の増加、大気汚染、エネルギーと水の消費量の増加を意味する。このような結果、構造要素として木材を取り入れるなど、業界の常識にとらわれない新しい持続可能な戦略の開発が求められている
ここ数年、木造建築の伝統と新技術の応用が融合し、新しいプレハブ建築システムが生み出されている。持続可能性という観点からの現代における課題は、建築と建設によって解決されてきた。この必要性を認識しているチリでは、木材は再生可能な資源であり、排出量も少なく、徐々に天然資源由来の代替品に取って代わることができるため、木材を主材料とするプロジェクトを実施する傾向が数年前から既に見られる
チリでは過去数十年間、建築物の建設は持続的に伸びてきたが、木材の利用はほとんど進んでいない。タルウッド・アーキテクツによるタマンゴ・プロジェクトは、同国および同地域における木造建築の課題と可能性を示す一例である