マーケットトレンド の ラテンアメリカの潤滑剤 産業
自動車部門が大幅な市場成長を遂げる可能性
- エンジンオイルは、エンジンの円滑な運転、燃料排出量の削減、エンジン性能の向上に欠かせないもので、一般的に75~90%の基油と10~25%の添加剤で構成されている。
- エンジンオイルの主な用途は、摩耗の低減、腐食防止、エンジン内部のスムーズな作動などである。エンジンオイルは、可動部品の間に薄い膜を作ることで熱伝達を促進し、部品が接触する際の緊張を緩和する。
- 軽自動車セグメントは、全セグメントの中でエンジンオイルの消費率が最も高い。技術の向上と燃費に対する政府の要求により、自動車メーカーはより軽量で公差の厳しい車両を製造している(これにより車両の耐久性が向上している)。
- 高燃費エンジンオイルは、オイル漏れを防ぎ、オイル消費量を削減する特性があるため、最近需要が高まっている。
- 自動車産業はメキシコで最も重要な産業のひとつであり、国内総生産(GDP)の3.5%、製造業GDPの20%を占め、全国で100万人以上を雇用している。OICAによると、メキシコの自動車生産台数は2022年に10%増加した。同国の自動車・乗用車生産台数は、前年の3,145,653台に対し、2022年には3,509,072台となった。
- また、アルゼンチン議会は2022年9月、自動車産業とそのバリューチェーンへの投資を促進する法律27.686(Ley de Promoción de Inversiones en la Industria Automotriz-Autopartista y su Cadena de Valor)を可決した。
- 法律27.686により、アルゼンチンの自動車産業は戦略的セクターに指定された。新法は、自動車識別産業への投資を奨励し、そのサプライチェーンを強化する。同時に、同産業の輸出志向を高め、新しいクリーンエンジン技術(ハイブリッド、水素、バイオ燃料など)の開発を奨励・促進する。
- したがって、摩耗やタイヤを減らすために自動車でエンジンオイルの用途が拡大しているため、予測期間中に需要が増加すると予想される。