マーケットトレンド の ラテンアメリカの電動自転車 産業
E-バイク・シェアリングが市場を後押しする
ラテンアメリカでは、自転車リースという考え方がますます普及している。また、地元のさまざまな新興企業や他国の企業が、ラテンアメリカでの市場プレゼンスを拡大している、
例えば、Yellowは自社のプラットフォームを通じて、従来型とe-bikeの両方のシェアリングオプションを提供している。従来型のバイクは24時間稼働しているが、e-bikeはメンテナンス、充電、清掃のため、午前8時から午後9時までの限られた時間しか稼働していない
一方、2018年にはブラジルのEDGアドバンスト・メカトロニクス社がEDG Niobium e-Bikeを発表した。このe-Bikeはバッテリー技術により航続距離100kmを実現し、1時間の充電で25kmの走行が可能だ。さらに、このe-Bikeには回生ブレーキが搭載されており、制動エネルギーがバッテリーに戻る
COVID-19はラテンアメリカのE-Bike市場の成長を止めるだろう
ラテンアメリカはコロナウイルスの新たな震源地となり、日常的な感染者数で欧米を追い抜いた。この地域の多くの国々が、国境閉鎖、学校閉鎖、その他の社会的距離を置く措置など、ウイルスの蔓延を緩和するための厳しい措置をとっているにもかかわらず、である。そのため、この地域はサプライチェーンの混乱、商品価格の下落、観光客の減少に直面した
しかし、ボゴタ、リマ、キト、ブエノスアイレスといった都市の地方自治体は、COVID-19の蔓延を抑えるため、公共交通機関の混雑を緩和しようと、自転車専用レーンを拡大したり、自動車専用道路を閉鎖したりして、自転車利用を促進している
すでに550キロの自転車レーン網を持つボゴタでは、80キロの臨時自転車レーンが追加され、これは恒久的なものになる予定だ。同様に、リマ政府は市内に300kmの臨時自転車レーンを追加すると発表した
一方、2020年3月には、ボゴタの医療従事者が救命サービスを提供できるよう、移動の必要性を満たす電動自転車をMUVOから受け取った。同社はまた、市政府、地元NGO、NUMO(New Urban Mobility alliance)の資金援助や後方支援も受けている