マーケットトレンド の ラテンアメリカ国境を越える陸路貨物 産業
石油・ガス産業からの需要増
ラテンアメリカの石油生産は、ブラジル、メキシコ、ベネズエラが独占している。これらの国々は、同地域の総生産量の約75%を占めており、それぞれ世界第10位、第11位、第12位の産油国として、国際舞台でも大国となっている
ベネズエラをはじめとする同大陸の国々は、ここ数年、戦争以外で最大の原油生産量の落ち込みにもかかわらず、原油と天然ガスの生産量を増加させようとしている。この成長は、この地域の在来型海洋資源と非在来型シェール埋蔵量の両方が開発されたことに助けられている
石油・ガス産出量の増加により、同産業は物流部門の主要なエンドユーザーとなっている。一部の国の経済的苦境にもかかわらず、この地域は今後数年間で石油と天然ガスの生産量を増加させ、リグ、FPSO、油田サービス市場を下支えし、ひいてはこの分野でのロジスティクス支出を増加させるだろう
生鮮品需要の増加がコールドチェーン物流にチャンスをもたらす
中南米は、牛肉、豚肉、鶏肉とともに生鮮果物・野菜の世界有数の生産地域である。冷蔵輸送市場は、貿易の拡大や冷凍・包装食品に対する世界的な需要の急増をもたらしたグローバリゼーションの進展により、勢いを増している。市場の成長は、主にブラジルやメキシコなどの国々で食品・飲料産業が成長していることに起因している。中南米では調理済み製品、飲料、冷凍食品の消費が増加しており、冷蔵輸送需要をさらに押し上げている
冷蔵バンやトラックと比べ、冷蔵トレーラーに必要な投資はかなり高い。地元業者は、生産能力と輸送能力が低いため、冷蔵トレーラーよりも冷蔵バンやトラックを好む。冷蔵トレーラーによる製品の輸送コストは、冷蔵バンやトラックによる輸送よりも比較的高い