マーケットトレンド の KVMスイッチ 産業
データセンター数の増加が市場成長を牽引
- データセンターを支える主要なトレンドは、クラウドと、自律走行車、PC、バーチャルリアリティシステムなど、何十億ものコネクテッドデバイスとの接続である。例えば、すべてのエンタープライズ(およびミッションクリティカル)ワークロードの80%がクラウドに移行する(オラクルのクラウド予測、2019年)。クラウドに保存されるファイルの絶対数が急増している一方で、機密データを含むファイルの割合も増加しており、現在では21%、過去2年間で17%増加している。
- 世界的に、データ需要の増加に伴い、データセンターの必要性が高まっている。大手クラウドベンダーは、多額の投資を行い、多数のデータセンター・プロジェクトの委託に注力している。例えば、クラウド管理で世界をリードするアマゾンは、世界各地、特にアジア太平洋地域などの新興市場でのデータセンター建設への投資を増やしている。同社は、主にAWS部門のために、インドに2つのデータセンターを建設するために15億米ドルを投資する予定だ。
- クラウド需要の増加と、データセンター内外を移動するデータトラフィックは、予測期間中にKVMスイッチの需要を押し上げると見られている。シスコシステムズによると、従来のデータセンターのIPトラフィックが年間1,046エクサバイトであるのに対し、クラウドデータセンターのIPトラフィックは2021年までに年間19,509エクサバイトに達すると予想されている。
北米が大きなシェアを占めると予想される
- 米国は同地域最大の市場であり、現在世界中で最もデータセンター数が多く、データセンター数の増加によりビッグデータ量とトラフィック量が堅調に伸びている。
- モバイルブロードバンドの拡大、クラウドコンピューティングの成長、ビッグデータ分析が、この地域におけるKVMスイッチの需要を促進している。さらに、サーバーの価格低下により、北米全域でクラウドコンピューティング事業の採用が増加しており、予測期間中にスイッチの需要を促進すると見られている。
- 同地域の多国籍企業、例えばフェイスブック、マイクロソフト、アップル、グーグルなどは、再生可能な電源によるグリーンなデジタルインフラに投資している。 例えば2019年、グーグルは米国内のデータセンターとオフィスに130億米ドル以上を投資した。このような市場の動きは、予測期間中にKVMスイッチの需要を押し上げると見られている。