マーケットトレンド の クウェートの石油とガスの上流 産業
オンショア部門が市場を支配
- 石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるクウェートは、世界有数の原油生産・輸出国である。クウェートの石油確認埋蔵量は、2018年の推定で合計101.5千万バレルに達する。同国の石油輸出収入はGDPの半分以上、政府収入の95%を占める。
- クウェートの原油生産量のほぼすべてが陸上油田によるものである。2020年3月現在、クウェートの陸上リグ総数は50基に達している。
- 分割中立地帯(PNZ)の陸上生産は、1953年末に原油生産を開始したワフラ油田が中心である。ワフラ油田はPNZ最大の陸上油田で、推定可採埋蔵量は約49億バレル、超巨大重油田とされている。
- クウェートでは、好調な経済、人口増加、燃料経済などの主な要因により、将来の石油・ガス消費量の増加が見込まれている。同国のインフラは石油ベースの製品に大きく依存し続けているため、石油・ガスへの依存度はさらに高まると予想される。また、クウェートは来年、原油生産能力の引き上げを計画している。
- クウェートは今後数年間、重油田やオフショアの開発によって石油・ガスの生産能力を増強するという目標を掲げているため、掘削サービスや設備に対する需要は旺盛になると予想される。