マーケットトレンド の 日本床材 産業
これまで建設市場を支えてきた人口動向は、今後課題になると予測される
総務省統計局が2019年9月に発表した国勢調査によると、2015年の日本の民間世帯数(学生寮などの「施設世帯を除く)は5,333万世帯で、1960年以降一貫して増加を記録している。そのうち核家族世帯は55.9%、単身世帯は34.6%となっている。このように市場は一定の成長を続けてきたが、人口統計によると、日本では出生率、死亡率ともに低下し、高齢化が進んでいる。これは市場の成長に影響を与えると予想される
東京の再開発プロジェクトが市場に大きなシェアを占める
ここ数年、東京では多くの建設活動が行われているが、それは新築に限らず、再開発や改修プロジェクトもいくつかある。2018年現在、建設中の超高層ビルは75棟を超える。さらに、このうち約75棟が2018年に竣工、26棟以上が2019年に竣工、残りは2020~2021年に竣工予定となっている。また、渋谷駅前地区再開発事業では、合計7棟の超高層ビルが新たに建設され、そのうち6棟がオフィス・商業施設、1棟が住宅となり、2027年の完成を予定している。床材市場は、国内の建設活動の活発化に伴い、増収・シェア拡大を記録すると予測される