マーケットトレンド の イタリアの石油とガスの下流 産業
石油精製能力が市場を支配する
- イタリアでは、製油所の生産能力は2015年から2018年にかけて停滞し、2018年には日量1,900千バレルとなった。製油所の拡張や建設が行われなかったため、規模は変わらなかった。
- 2019年にソナトラックがエクソンモービル子会社からオーガスタ製油所を買収することで、年間1,000万トンの精製・貯蔵能力が追加され、ソナトラックの精製システムが強化される見込みである。
- 2010年から2018年の間に、イタリアに立地する製油所の数は16から11へと徐々に減少した。標準以下の製油所は通常、特にアジアの製油所による国際競争に敗れた。
- イタリアでは、天然ガス生産量は2017年の453万トンから2018年には1.6%減の446万トン石油換算(Mtoe)となった。天然ガスの消費量は、2017年の61.5Mtoeから2018年には59.5百万トン石油換算(Mtoe)に減少する。ガス需要の減少と生産量の減少が市場の成長を抑制している。
- イタリアの製油所能力は、国際競争と製油所の拡張・建設への投資の少なさから、予測期間中も低迷が続くと予想される。