マーケットトレンド の イタリア配合飼料 産業
このセグメントで最も成長している動物種は家禽類
- イタリアでは、さまざまな層の消費者が鶏肉を重要な栄養源、タンパク質源として認識するようになったため、一人当たりの鶏肉製品消費量が急増している。この需要の高まりは、食肉製品の生産量の増加に対応している。
- 欧州飼料工業連盟(FEFAC)のデータによると、2022年のイタリアの配合飼料生産量は1,450万トンであった。特筆すべきは、家禽用飼料がこの生産量の大半を占め、570万トンを占め、次いで豚肉用飼料が400万トンであったことである。2022年のイタリアの飼料生産量は2021年と比較して4%減少したが、消費者の嗜好の変化により畜産物の消費量は増加し、配合飼料市場を強化すると予測される。
- イタリア全国畜産飼料生産者協会(Assalzoo)の洞察によると、2022年の養豚部門は1.4%減少する一方、牛肉部門は1.3%増加し、370万トンに達する。イタリアでは、さまざまな層の消費者が赤身肉と鶏肉製品を不可欠な栄養源とみなしている。この認識が一人当たりの消費を急速に拡大させ、食肉製品の生産を押し上げている。
穀物が最も急成長しているセグメント
- イタリアでは、飼料用穀類は、食物繊維21~27%、粗タンパク質12~16%、粗脂肪18~22%という栄養成分を誇っている。配合飼料製造における主な穀類は、トウモロコシ、大麦、ソルガムである。欧州飼料製造業者連盟(FEFAC)の報告によると、2022年のイタリア産穀物の内需利用の61%は家畜が占める。農家はこれらの穀物の最大32%を家畜の飼料として直接使用し、工業用配合飼料産業は29%を消費している。
- トウモロコシはイタリアの飼料用穀物の大半を占め、総生産量と使用量の95%以上を占める。トウモロコシに続く他の重要な飼料用穀物には、ソルガム、大麦、オート麦があり、2022年には大麦がイタリアの穀物生産量の3分の1を占める。イタリアの穀物のほぼ3分の2は家畜飼料用であるが、残りの3分の1は人間の消費用である。地域間の生産量のばらつきに起因する穀物の価格変動は、配合飼料に使用する際の課題となっている。それにもかかわらず、飼料メーカーは、その費用対効果に惹かれて、穀類副産物にますます目を向けている。