マーケットトレンド の イランのセラミックタイル 産業
建設活動の活発化が市場を牽引
イランの建設部門は、2021年の年間成長率1.8%に続き、2023年には実質2.5%の成長が見込まれる。その後、エネルギー、石油・ガス、石油化学、インフラ、工業部門への政府投資に支えられ、2023年から26年にかけて年平均3.6%の成長が見込まれている。イランの建設は2023年に8.4%の成長が見込まれるが、この数字は今年前半のイラン核合意の復活が条件となる
同部門の生産高は、2021年12月に発表された2022年度予算に基づく政府支出によって支えられる。政府は36兆3,000億IRR(1,116億9,000万米ドル)の予算を発表し、歳入では9兆3,000億IRR(286億1,000万米ドル)、歳出では13兆9,000億IRR(427億6,000万米ドル)を見込んでいる。これはイランのセラミックタイル市場に利益をもたらすだろう
ヤズド県、セラミックタイルの最高生産量を記録
工業・鉱山・貿易省の発表によると、イランのセラミックタイルの一人当たりの生産量は10,000平方メートルである。イタリアやスペインのような生産量の多い国は、労働者一人当たり25,000平方メートルを生産しており、イランは今後数年でこれに到達することを目指している。イランのセラミックタイル生産は、ヤズド県が約101基と最も多く、次いでイスファハンが21基、ホラサン・ラザヴィーが14基となっている。同国は、ヤズド県とイスファハン地域の生産ユニット総数の差を埋めるという目的を達成するため、既存のインフラの改善に注力している