ニュージーランドのインフラ部門 市場規模

ニュージーランドのインフラセクター市場分析

ニュージーランドのインフラセクターは、予測期間中（2023-2028年）に年平均成長率3％超を記録すると予測されている

• COVID-19パンデミックは同国のインフラ産業に影響を与えた。インフラセクターの建設活動は2020年第2四半期に減少した。また、2022年第2四半期には、主に民間投資が牽引した垂直型インフラストラクチャの活動が2019年同期比で26%減少した。インフラ部門は現在、パンデミックから回復しつつある。
• 運輸は、同国のインフラ部門の主要サブセクターの1つである。このセクターは、投資の増加を主因として著しい成長を遂げている。例えば、2021年9月には、ニュージーランドの陸上交通システムに対して、今後3年間で240億米ドル以上の投資が計画された。その内訳は、国土交通基金（NLTF）が156億米ドル、地方政府が46億米ドルである。さらに政府は、NLTPを通じて特定のプログラムを実施するために、38億米ドルの追加国庫資金を投入した。
• オークランドは、インフラ・プロジェクトにおいて有利な成長を遂げており、民間資本、コンサルタント、開発業者にとって大きなビジネスチャンスとなっている。オークランド市は、交通インフラ部門に多額の投資を行っている。さらに2022年5月には、オークランド・ライトレール（ALR）が、プロジェクト調達のための専門サービスやコンサルタント業務の機会を提供した。このプロジェクトの概算費用は146億ニュージーランド・ドル（93億米ドル）で、現在ニュージーランド最大かつ最も複雑なインフラプロジェクトと考えられている。このように、増加する投資と持続可能なプロジェクトは、同国のインフラ部門を牽引していくだろう。