マーケットトレンド の サービスとしてのインフラストラクチャ 産業
ITとテレコムは大きな成長を維持する見込み
- クラウドベースのサービスが業界で受け入れられつつあることから、IT・通信セクターのIaaS市場は力強い成長を遂げると予測されている。この分野は最も重要な業種の一つであり、膨大な量の金融、医療、個人データを生み出している。数多くの通信企業が、クラウド・インフラストラクチャをサービスとして提供したいと考えている。
- IT業界と通信業界は多くのデータを生み出している。その結果、マネージド・ホスティング、DRaaS、STaaSソリューションによって、企業は手頃な価格のコンピュート・リソースやストレージ・リソースにアクセスできるようになる。クラウド・テクノロジーは通信のオンライン化を可能にし、企業は高価な機器を必要とすることなく、世界中とつながることができるようになった。
- 1つのクラウドアプリケーションで、ドキュメントストレージ、ネットワークセキュリティ、仮想データセンターなど、数多くの業務需要を処理できるため、IaaSは世界的な可能性を秘めていると予想される。
- 低価格のITインフラと迅速なデータアクセスに対する需要の高まりにより、サービスとしてのインフラストラクチャの世界市場は拡大している。また、ITや通信分野でのクラウド利用の拡大も、IaaS業界の拡大を後押ししている。
- しかし、5G接続のような高速インターネット接続の利用増加、膨大な人口、通信・ITサービスプロバイダー間の競争激化、世界的なGDPの増加などが原因となっている。
- 多くの国の政府がクラウドシステムの利用を増やす情報通信技術を後押ししており、これが市場の拡大に拍車をかけている。デジタライゼーションは、さまざまなIT企業によるデータセンター需要の増加とともに、主要プレーヤーにビジネスチャンスをもたらしている。
アジア太平洋地域は大幅な成長が見込まれる
- 予測期間中、アジア太平洋地域はかなり拡大し、IaaS市場の主導権を握ると思われる。この地域の高成長は、中国、インド、韓国を含むいくつかの経済圏でインターネット利用が増加し、技術が向上していることに起因している。
- 経済の強化により、日本、中国、インドなどの国々が発展しており、この地域市場の拡大を促進するだろう。また、同地域の急速な工業化は、IaaS市場を発展させる重要な要因となっている。この地域の政府はITにより多くの予算を投じており、より多くの市場機会を生み出している。
- 急速な都市化、世界的なデジタル化、デジタル商取引の利用拡大など、同地域のあらゆる要因が、同市場の巨大な可能性に貢献する原動力となるだろう。
- また、予測期間を通じてこの地域でInfrastructure as a Service市場が拡大する背景には、デジタルトレンドの受け入れ拡大、スマートデバイスの普及拡大、中小企業数の増加がある。さらに、アジア太平洋地域におけるサービスとしてのインフラストラクチャーの市場シェアは中国が最も高く、最も急成長しているのはインドである。