マーケットトレンド の インドネシア小売部門 産業
オンライン小売業はさらに牽引力を増しているが、実店舗小売業が市場を支配している
インドネシア人はデジタル技術を熱狂的に受け入れ始めており、世界で最も熱心なソーシャルメディア・ユーザーの一人である。同様に、インドネシアでは、オンライン商取引、メディア配信、ライドシェアサービス、金融サービスなどを特徴とするデジタル・エコシステムが成長しており、また、Bukalapak、Tokopedia、Go-Jek、Travelokaなど、10億ドル規模のハイテク新興企業の数が東南アジア地域でトップとなっている。同様に、小売部門では、調査期間中にオンライン流通チャネルの市場シェアが伸び始めているが、顧客の感情や信条により、実店舗での小売が市場を支配している。COVID-19が大流行する中、オンライン小売は2020年中に非常に強くなり、その高い普及率と利便性から予測期間中も続くと予想される
インドネシア経済で重要な役割を果たす食品・飲料セクター
インドネシア経済において、飲食部門は重要な役割を果たしている。一方では、パーム油、魚、ココア、コーヒーの一大生産国であり、生産余剰分を海外に輸出している一方で、小麦、乳製品、加工食品など、現地で生産できない(あるいは生産量が十分でない)製品の輸入に頼っているためである。COVID-19が大流行する中、飲食部門はインドネシア経済におけるより回復力のある成長ポケットの一つとして浮上してきた。大流行の結果、毎年恒例のラマダン(断食月)期間に需要が急減したにもかかわらず、同部門は2020年第1四半期と第2四半期にそれぞれ3.94%と0.22%の前年同期比プラス成長率を記録することができた