マーケットトレンド の インドネシアの接着剤 産業
包装は最大のエンドユーザー産業
- インドネシアにおける接着剤の消費量は、COVID-19の影響により2020年は減少傾向を示した。同年の消費量は2019年に比べ数量ベースで約13%減少した。同国における封鎖が、同国における接着剤不足の主要因となっていることが大きい。さらに、生産施設の操業停止とサプライチェーンの混乱により、これらの接着剤の需要は大きく影響を受けている。
- インドネシアの包装産業は、あらゆる産業やビジネスにおいて重要な役割を果たしている。そのため、包装産業の発展は国家産業の発展と切り離すことはできない。実際、包装は国の工業製品の競争力を決定する要因の一つとなっている。 近年、包装セクターは前年比6%~7%の成長を遂げており、2021年の実現額は104兆7280億IDRに達する。現実に、COVID-19の流行が広まり始めても、包装事業は大きな被害を受けなかった。包装産業は、食品・飲料(マミン)、医薬品、小売といった主要な支援部門の成長に連動して、年率6%~8%の増加が見込まれている。
- 他方で、業界は現在、国の成長を加速させるために大規模なインフラ・プロジェクトに投資している。例えば、インドネシアはジャカルタの地下鉄網を拡大するために400億米ドル以上を投資する計画で、同国の建設業界の強化が期待されている。インドネシアはまた、25の空港や新しい発電所の建設など、今後4,000億米ドル以上の野心的な建設プロジェクトを計画している。これらすべての変数が接着剤の需要に影響を与える。