マーケットトレンド の インドのLNGバンカリング 産業
フェリーとOSV部門は大幅な成長が見込まれる
- OSVのようなオフショア船は、陸から離れた探査・生産活動に必要不可欠な支援と供給を提供する。これらには、乗組員、機器・機械、淡水、燃料、食料などの供給が含まれる。
- オフショア支援船セグメントは、オフショア探査・生産活動において比較的費用対効果が高いため、市場を支配すると予想される。ベーカー・ヒューズ社によると、2020年5月のインドのオフショア・リグ数は40であった。
- 原油価格の回復とEP活動の活発化により、需要側のオフショア供給船にとって将来は安泰と思われる。オフショア・リグの数からすると、今後の探査は世界的に深海が中心になるため、オフショア補給船の需要は増加するだろう。しかし、インドでは、浅海鉱区の生産比率が依然として高い。
- したがって、予測期間中、LNGバンカリング市場においてフェリーとOSVの需要は増加すると予想される。
LNGバンカリング施設の増加が市場を牽引
- LNGバンカリング・インフラの増加の背景には、LNGバンカリング・サービスの増加が予想されること、船舶メーカーが他の燃料よりもLNGを好むことなどがある。さらに、国内の複数の港湾がLNG給油インフラの整備を検討している。
- また、クリーンな排出ガスに起因する国内での天然ガス需要の高まりも、海運業界における船舶燃料としてのLNGの使用を後押しすると思われる。2019年の天然ガス消費量は597億立方メートルであった。天然ガスの消費量の増加は、市場をさらに牽引すると予想される。
- 同国は今後数年間、LNGバンカリング市場の地域的ホットスポットのひとつになると予想される。インドにはペトロネットLNGが運営する高知港がある。
- インド北部のガジプールに建設される内陸河川貨物ターミナルには、LNGバンカリング施設が設置される予定である。建設の第一段階は2020年までに完了する予定である。
- さらに、ムンバイ近郊のダラムター・クリークにもLNGバンカーの建設が提案されており、ゴア・ムンバイ間を航行するLNG船の輸送コストが大幅に削減されると見積もられている。