マーケットトレンド の インド エンジニアリング プラスチック 産業
予測期間中、包装業界の優位は続く
- エンジニアリング・プラスチックの用途は、航空宇宙の内装壁パネルやドアから、硬質包装や軟質包装まで多岐にわたる。インドのエンジニアリングプラスチック市場は、包装、電気・電子、自動車などの産業が牽引している。2022年の市場売上高シェアは、包装が27.58%、電気・電子が21.10%と最も高い。
- インドのエンジニアリング・プラスチック市場では、包装が最大のシェアを占めている。インドの包装産業は、新製品を発売する際のプラスチック包装の需要により、第二級都市で盛んになっている。国内外の企業が合弁や提携といった戦略を採用し、市場成長にプラスの影響を与えている。また、主に樹脂の低コストと柔軟性によって成長が促進され、環境への二酸化炭素排出量も低く抑えられている。インドのプラスチック包装の生産量は、2021年の400万トンから2022年には416万トンとなり、数量ベースで前年比3.97%の伸びとなった。
- 電気・電子産業はインドで最も急速に拡大している分野であり、2021年の同国のGDPに約3.4%寄与している。政府は、今後数年間で、スマートフォン、半導体、デザイン、ITソフトウェア・ハードウェア部品の4つのPLI(生産連動型奨励金)スキームを通じて、エレクトロニクス産業を振興し、その価値を170億米ドルに引き上げる戦略を概説している。インドの電子製品輸出は2022年9月に20億907万米ドルとなり、前年同月比71.99%増加した。これらの要因により、エレクトロニクス産業におけるエンジニアリングプラスチックの成長が促進され、インドにおける予測期間のCAGRは金額ベースで9.42%を記録すると予想される。