マーケットトレンド の インドのコンテナガラス 産業
アルコールセグメントが大きな市場シェアを占める
- ワインやスピリッツのようなアルコールは、通常ガラスで保存される。ワインの包装ではガラス瓶が最も好まれ、特に色付きのガラスが好まれるのは、ワインが日光にさらされてはいけないからだ。日光に当たると、ワインが腐ってしまうからだ。ワインの消費量の増加は、予測期間中のガラス包装需要の先陣を切ると予想される。
- インドのアルコール消費量は過去10年間で倍増している。同市場では、プレミアム・セグメントの拡大とルーティン・カテゴリーの浸透拡大という二重の重点が置かれており、どちらも一人当たりの消費量を押し上げることを目的としている。ベンダー各社は、ワイン・スピリッツ業界からの需要が伸びていることに注目している。例えば、ディアジオ、バカルディ、ペルノ・リカールなどの大手ブランドに供給しているピラマル・グラス社は、蒸留酒用の短納期特殊ボトルの需要が増加していると報告している。
- インドは、世界で最も急成長しているアルコール飲料市場のひとつである。 さらに、ICRIER(インド国際経済関係研究評議会)によると、今後10年間のインドにおけるアルコール飲料消費の伸びの70%以上は、中低所得層と高所得層が牽引するとみられており、製品のプレミアム化の傾向が強まっている。
- 同分野は外国からの投資にも門戸が開かれており、多くの州が国内製造に補助金を出している(例えば、ワインではマハラシュトラ州とカルナータカ州)。需要面では、急速な都市化、消費者の嗜好の変化、購買力の増した中間層の人口増加などが、アルコール飲料の需要拡大に寄与している。
- また、政府は段階的な関税等の引き下げに注力すべきであり、インド企業は貿易収支改善のために輸出を奨励すべきである。中間製品の関税引き下げは、インドにおける付加価値を高め、国内製造の可能性を高めることができる。
- アルコール飲料、特に高級品は、その美的魅力、耐久性、内容物の品質を保つ不活性な性質から、ガラス容器を使用することが多い。輸出量の増加に伴い、蒸留酒、ワイン、ビール用の高品質ガラス瓶の需要は、国際基準と消費者の嗜好を満たすために増加すると思われる。
- 農産物・加工食品輸出開発局(APEDA)によると、2024年度のインドからのアルコール飲料の輸出額は3億7500万米ドルに達し、前年度より増加した。