マーケットトレンド の インド資産管理 産業
プライベート・エクイティ/ベンチャーキャピタル投資活動の増加が市場を牽引
2021年のPE/VC投資活動総額は771億米ドルとなり、2020年比で62%増加した。PEアセットクラス(インフラと不動産を除く)は79%の伸びを示した。テクノロジー163億米ドル、eコマース159億米ドル、金融サービス117億米ドルの3セクターがPE/VC投資額全体の57%を占めたが、メディア・エンターテインメント、教育、製薬、ヘルスケアなど多くのセクターが大きな伸びを示した。初めて10億米ドルを超えるPE/VC投資が14セクターに達した
アクティブなPEファンドの数は2020年も増加し続け、グローバルと国内のゼネラル・パートナー(GP)が60%と大半を占め、リミテッド・パートナー(LP)(機関投資家や政府関連会社)、コーポレートがそれに続いた。より多くのファンドがインドへの注力を強める中、70%以上の投資家が、グローバルPEファームやLP/ソブリン・ウェルス・ファンドが直接投資することが最大の競争脅威であると同意している。インド市場に対する投資家の信頼の高まりは、主要なGPやLPがインドのディールバリューに浸透しつつあることからも見て取れる
インドにおける投資信託業界の高い成長ポテンシャルが市場を牽引
2022年には、年収1,000万インドルピー(1万2,089米ドル)以上の世帯が186億世帯(1,860万世帯)であるのに対し、インドで投資信託に登録している投資家は約188億人(1,880万世帯)になると推定されている。提供される投資信託の数も、以前に比べて飛躍的に増加している
投資信託間の競争は年々倍増しているにもかかわらず、その運用成績は常に良好で、投資家は多大な恩恵を受けている。この業界はここ数年で急成長を遂げ、その成長率は年率40%近くに達している。この成長の主な理由は、投資家の金融商品に対する需要の高まりである。このため、投資信託に資金を投じる人が増え、投資信託はこの需要に応えることができるようになった