マーケットトレンド の インドの接着剤 産業
包装は最大のエンドユーザー産業
- インドにおける接着剤の消費量は、COVID-19の影響により2020年は減少傾向を示した。同年の生産量は2019年に比べ金額ベースで9.94%減少した。生産設備が3ヶ月近く閉鎖されたことや原材料不足が、インドにおける接着剤消費量減少の大きな要因となっている。
- 包装はインド経済で5番目に大きな産業であり、国内で最も急成長している分野の一つである。インド包装産業協会(PIAI)によると、このセクターは年平均成長率22~25%で発展している。ここ数年、包装産業は国内の技術と技術革新の成長を促進し、農業やFMCGなどの他の製造業に価値を提供する上で重要な役割を果たしている。インド包装協会(IIP)によると、インドの包装消費量は過去10年間で200%急増し、2010年には1人当たり年間4.3kgであったものが、2020年には8.6kgに達する。
- また、インドは重要な自動車輸出国であり、近い将来、輸出の高成長が見込まれる。さらに、インド政府とインド市場における主要自動車企業によるさまざまな取り組みが、今後インドを二輪車・四輪車市場の最前線に押し上げると思われる。 インドの乗用車市場は、2021年には327億米ドルと評価され、2027年には548億4,000万米ドルに達すると予測され、2022年から2027年の年平均成長率は9%を超えると予想される。インドの電気自動車(EV)産業は、2025年までに70.9億米ドルに達すると予想されている。これにより、接着剤の需要が増加する傾向にある。