マーケットトレンド の 電気自動車用ハイパワー充電器 産業
350 kW以上のパワータイプ・セグメントが高成長を予測
現在、350kW以上の出力タイプが全セグメントの中で最も高いシェアを占めている。超高速充電ステーションの立ち上げに関する数多くのプロジェクトの発表と、公共充電インフラ整備に向けた世界的な投資の増加が、350kW充電器の成長速度を速める主な要因となっている。2018年、イオニティはドイツ、フランス、英国、ノルウェー、スウェーデンの各地に100カ所の高出力充電サイトを建設する技術パートナーとしてトリチウムを選んだ。中国はGB/T規格のアップグレードを計画中で、CCSとCHAdeMOの両規格をそれぞれ350kWと400kWで追い抜き、新しいGB/T規格では最大900kWの充電が可能になると予想されている。トリチウムが開発する電気自動車(EV)用充電ステーションは、平均6台のユーザー・ユニットを備え、それぞれが最新のEVの急速充電用に350kWの電力を供給できる。このため、この分野への注目度が高まっており、高いCAGRが見込まれている
ヨーロッパが最も高い成長が見込まれる
電気自動車用高出力充電器市場では、予測期間中、欧州地域の成長が見込まれる。欧州では電気自動車が増加している。電気自動車の販売台数の増加は、高速道路沿いや道路脇でのDC急速充電ステーションの存在感の増加によるものである。直流急速充電ステーションは、125KWのテスラ・スーパーチャージャー・ネットワークに牽引されている。さらに、ドイツでは直流急速充電器の数が増加しており、同国市場の成長につながるものと思われる。一方、英国では、2018年のプラグインハイブリッド車の登録台数は59,911台、純粋な電気自動車の販売台数は15,474台であった。幅広い電気モデルが入手可能であることは、英国におけるEV市場のプラス成長の重要な指標の1つである。フランスは、欧州の電気自動車販売において主要市場の1つであり、2018年の電気自動車販売台数は52,597台を記録した。このうち、39,158台が全電気自動車として登録され、残りは2018年のプラグインハイブリッド電気自動車の販売台数を占めている。したがって、このような動きは、欧州地域における電気自動車用高出力充電器市場の成長を促進すると考えられる