マーケットトレンド の 超音波装置 産業
予測期間中、据え置き型超音波セグメントが大きな市場シェアを占める見込み
据え置き型超音波部門が大きな市場シェアを占めると予想されている。このセグメントの市場シェアが大きいのは、病院や医療機関における急性期医療や救急医療での使用が増えているため、主要市場でこれらのシステムの採用が拡大しているためである
また、これらの超音波システムは、過去10年以来、大きな技術的変革を受けており、それがこれらのシステムのアプリケーションの増加につながっている。例えば、2022年6月、Mindray社は、多忙な産婦人科診療所特有の需要に対応する新しい超音波製品、Imagine I9超音波診断装置を発売した。さらに、2021年3月、ゼネラル・エレクトリック社は、新しいワイヤレス、ハンドヘルド超音波装置、Vscan Airを発売した
加えて、継続的な技術の進歩と世界的な老年人口の増加が、さまざまな慢性疾患の発生率の増加につながっている。例えば、2020年9月のWorld Population Ageing Reportによると、米国には65歳以上の高齢者が4600万人以上住んでおり、2050年にはその数はほぼ9000万人にまで増加すると予想されている
このような膨大な慢性疾患の蔓延は、市場の成長につながる。したがって、上記の要因により、この市場セグメントは予測期間中に成長を示すと予想される
北米が大きな市場シェアを占め、予測期間中もその傾向が続く見通し
COVID-19がこの地域に大混乱を引き起こし、さまざまな画像診断施設がダウンしたとき、Intelligent Ultrasound Groupはこれを好機として、この地域でのポイントオブケア超音波シミュレータの地盤を強化し、医療従事者がCOVID-19の診断における肺超音波スキルを迅速に習得し、実践できるようにトレーニングするために、最先端のポイントオブケア超音波シミュレータBodyWorks用のCOVID-19トレーニングモジュールを立ち上げた。北米の超音波市場の成長要因は、超音波画像診断の研究開発に対する政府および民間の資金援助、医療従事者の増加、老人人口の増加、慢性疾患の罹患率の上昇である。また、慢性疾患の中で最も蔓延しているのは心血管疾患であり、世界保健機関の2021年6月の報告書によると、世界全体で推定1,790万人の死亡を引き起こし、総死亡者数の約32%を占めている
疾患の有病率が高いため、この地域は主要企業の拠点となっている。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2021年には米国で20歳以上の成人約1,820万人が冠動脈疾患(CAD)に罹患する。心疾患の罹患率の高さが膨大な診断手技の需要を高め、それが市場を牽引している。プレーヤーはこの地域で製品開発を行い、成長を図っている。例えば、2021年7月、医療機器メーカーのExo社は、臨床医がリアルタイムで様々な状態を診断できる新しい携帯型超音波装置を発表した。同様に2021年3月、GEヘルスケアは、鮮明な画質、全身スキャン機能、直感的なソフトウエアをすべて臨床医の手のひらサイズで提供する最先端のワイヤレスポケットサイズ超音波、Vscan Airを発売した。同様に2019年4月、キヤノン・メディカルUSA社は、手頃な価格帯で複数の臨床用途に対応する高性能を実現した超音波診断装置の新ライン、Aplio aシリーズを発売した。また、医療費の増加、様々な診断方法に対する意識の高まり、有利な償還政策は、この地域の市場成長を促進すると予想される
以上のことから、北米の研究市場は今後数年間で成長すると予想される