マーケットトレンド の グローバルプレミアムヘアケア 産業
高まるオーガニック・ナチュラル製品の魅力
世界のプレミアムヘアケア市場は、ヘアケア製品に含まれるパラベンやアルミニウム化合物など、特定の化合物の有害な影響に対する消費者の意識の高まりにより、天然素材やオーガニック製品への需要が高まっている。消費者の高い割合が、自然な処方に基づいて他のブランドよりもあるブランドを選んでいる。DSMによると、消費者の56%が、購入を決定する際にはブランドやパッケージ、香りよりも有効成分が重要だと考えているという
さらに、敏感な消費者は、ナチュラルで無香料の製品を求める傾向がある。スカンジナビア諸国では、無香料製品へのシフトが進んでいる。バテル記念研究所とサイレント・スプリング研究所の調査によると、リラクゼーション剤、毛根刺激剤、縮毛防止剤など、一般的に使用されている18種類の製品を分析したところ、潜在的に毒性作用を持つ66種類の化学物質が検出された。研究者たちはまた、肥満や乳がんリスクの上昇に関連する化合物であるノニルフェノールを、米国内のヘアトリートメントの30%から検出した。このように、天然成分に対する需要の高さは、調査された市場でも明らかである。そのため、ほとんどの企業が植物由来成分や高級植物成分など、自然からヒントを得た成分を配合した製品を発売している
例えば2020年、ヘンケルはフランスで固形と液体の両方を揃えた自然派トイレタリー&ヘアケア製品のブランド「ネイチャーボックスを立ち上げた。このシリーズには、5種類の液体シャンプーとそれに相当する固形シャンプー、さらにコンディショナーがある。製品は、コールドプレスされたヘンプ、ココナッツ、ナッツ、アルガンまたはアボカドオイルを公正に調達した99%天然成分で構成され、液体または固形製品で、エコ包装されている