マーケットトレンド の ペット用防虫剤 産業
ペットの健康への重点化と支出の増加
ペット用防虫剤市場は、一人当たりの動物医療費の増加により、多大な恩恵を受けている。例えば、米国ペット用品協会(APPA)によると、米国の犬の飼い主は、過去12ヵ月間に犬1頭当たり平均1,880米ドルを費やしている。これには、ペットフード、おやつ、おもちゃ、ビタミン剤、グルーミング、獣医への通院、犬の散歩/犬小屋サービスなどが含まれる。猫の飼い主は、同じ期間に猫1匹につき平均902米ドルを費やした。中でも獣医代は、ペットを飼うための予算の中で最も高額である
さらに、過去10年間で、アメリカのペット支出は2倍以上に増加している。たとえば2010年、ペットに費やされた総額はおよそ455億3000万米ドルだった。それから10年の間に、この支出は年間1036億米ドルに急増した。年間で最も増加したのは2017年から2018年にかけてで、支出額は695億1000万米ドルから905億米ドルに一気に跳ね上がり、30%の伸びとなった
同様にカナダでは、オンタリオ獣医師会(OVMA)によると、子犬の世話にかかる年間費用は3,242カナダドルだった。米国疾病予防管理センターによると、2004年から2016年までの13年間に、感染したマダニに咬まれることで感染する新たな細菌が米国内だけで7種類発見された。これらの病原菌は犬と並んで人にも感染し、人獣共通感染症を引き起こす可能性がある。コンパニオンアニマルにおける様々な病気の流行が増加するにつれ、病気を予防するための画像診断処置やサプリメントの需要が全国的に高まっている