マーケットトレンド の グローバル潤滑剤 産業
エンドユーザー別最大セグメント:自動車
- 2020年、自動車産業が世界の潤滑油市場を独占し、潤滑油消費量の約半分を占めた。2015年から2019年にかけて、自動車業界の潤滑油消費量は自動車販売台数と使用量の伸びにより11%増加した。
- 2020年には、COVID-19関連の規制により、いくつかの産業でメンテナンス要件の低下が見られた。大きな影響を受けたのは自動車産業で、この年は10.1%の落ち込みを記録し、次いで重機(7.66%)となった。
- 2021年から2026年にかけて、世界の潤滑油市場のエンドユーザー産業で最も成長率が高いのは発電産業で、CAGRは4.8%、次いで自動車産業(3.8%)である。世界的な再生可能エネルギー分野での生産能力増強は、発電産業における潤滑油消費を促進する可能性が高い。
最大地域:アジア太平洋地域
- 2020年、アジア太平洋地域は世界の潤滑油消費量の約46%を占め、世界の潤滑油消費量のトップとなった。2015年から2019年にかけて、アジア太平洋地域の潤滑油消費量は中国、インド、インドネシアが牽引して約20%増加した。
- 2020年、COVID-19の発生はいくつかの産業の操業を抑制し、それによって世界中の潤滑油消費が抑制された。北米が最も影響を受け、2019-20年の潤滑油消費量は13.4%減少し、次いで欧州が11.29%減少した。
- アジア太平洋地域は、2021年から26年にかけてアフリカで最も急成長する潤滑油市場となり、CAGRは約4.3%となりそうである。同地域における自動車販売と使用量の回復と産業活動の拡大が、近い将来、アジア太平洋地域の潤滑油市場の成長を牽引する可能性が高い。