マーケットトレンド の グローバル生命保険・損害保険 産業
保険業界におけるグローバルなMA活動:
2018年に完了した保険セクターのMA(合併・買収)は全世界で382件となり、前年から9%増加した(350件から)。上半期の186件に続き下半期も196件の取引があり、2009年以来初めて6カ月連続でMAが増加した。2018年は米州が189件の取引で保険セクターのMAが最も活発な地域であることに変わりはなかったが、上半期の97件から下半期は92件となり、米州の取引活動は若干落ち込んだ。2018年には、その年最大のAXAによるXL Catlinの151億米ドルの買収を含め、10億米ドルを超えるメガディールが18件あった。APACの保険セクターにおけるMA活動は、2018年に前年比40%増加したが、APAC地域は新興市場である
インシュアテックの採用が大幅に増加:
インシュアテックの導入は、2015年の8%から2019年には50%近くまで大きく伸びている。保険におけるテクノロジーの活用は、商品をより手頃な価格にし、ビジネスの収益性を高め、新たなリスクプールへのアクセスを提供することができる。保険会社は、手作業の労力、時間、コストを削減するために、従来のプロセスや日常のワークフローにデジタルテクノロジーを統合している。保険は2014年から2017年にかけて年平均成長率36.5%で投資が増加した。保険セクターの関係者は、保険サプライチェーンの全段階へのデジタル技術の適用を包含するため、この用語をより広義に使用することがある。発展途上国や新興市場の保険セクターがより洗練されるにつれて、デジタル・ソリューションが保険のサプライ・チェーンを通じて浸透し、より先進的な市場ですでに見られるように、業務の効率化と最終的な収益性を促進することが期待される