マーケットトレンド の 飼料用ソルガム種子 産業
肉、乳製品、鶏肉製品の需要増
ソルガムきびの種子を使用する主な産業は、動物飼料メーカー、アルコール蒸留所、でんぷん産業である。工業用に使用されるのは雨季のソルガムき びのみである。米国で入手可能なソルガムきびの品種は完全にタンニンを含まない。そのため、ソルガムき びは家禽の飼料に使用することができ、他の飼料原料にわずかな変更を加えるだけで済む。インドやインドネシアなどの発展途上国では、ソルガムき びは商業ベースで生産され、国内市場または輸出先で専ら家畜飼料として使用されている。FAOによると、発展途上国における食肉生産量と牛乳生産量の年間成長率は、2017年から2030年にかけてそれぞれ2.1%と2.3%と予測されている。この要因により、2030年までに世界の食肉生産に占める発展途上国のシェアは66%(2億4,700万トン)、生乳生産は55%(4億8,400万トン)にまで高まると予想されている
ソルガムきびは主に家畜の飼料として使用される。畜産物の生産量の継続的な増加により、畜産物を飼育するための飼料需要が増加している。世界の商品市場における畜産物の需要の高まりと国際市場における価格の上昇が、農家がソルガム飼料栽培に取り組むことを後押ししている