マーケットトレンド の 食品添加物 産業
食品添加物としてのクリーンラベルと天然素材への嗜好の高まり
クリーン・ラベリングは、食品に対する消費者の高い要求となっている。世界の食品産業は、食品を加工する際にさらに重点を置くことで、これに対応している。食品添加物メーカーもまた、クリーン・ラベル製品の開発中に使用できるクリーン・ラベル添加物の生産に適応してきた。これらのクリーンラベル添加物は、低脂肪や高脂肪のヴィーガンドレッシング、ホワイトクッキングソース、調理済み食品、その他の用途における卵の代替を含む食品に応用されている。このように、食品・飲料メーカーも、天然素材に対する消費者の需要の変化に対応するため、製品の改良を進めるようになっている。例えば、2021年1月、乳酸の世界的メーカーであるコルビオンNVは、複数の業界における天然素材の需要増に対応するため、北米における乳酸の生産能力(約40%)を増強するための大規模な投資を発表した
さらに、世界中のいくつかの団体による大規模なプロモーションが、天然添加物やクリーンラベル添加物の消費をさらに押し上げている。例えば、この市場を促進する最も人気のある協会のひとつに、天然食品着色料協会がある。欧州を拠点とする同協会は、天然着色料の広範なプロモーションを行っている。さらに、ADMワイルド、DDWカラーハウス、CHRハンセン、FMC、GNTなどの業界大手と連携している。業界の効率を高めるため、同協会は様々なワーキンググループを運営し、様々な天然色素の可能性を検討している。2022年2月、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社は、南アフリカの大手香料販売会社コムハンの買収を完了した。ADMは数年にわたり地元企業と協力してきたが、今回の正式な買収により、新規・既存顧客はADMの広範なポートフォリオと専門家ネットワークにより直接アクセスできるようになった