マーケットトレンド の 配合飼料 産業
高まる水産物・肉製品の需要
世界的な景気後退が世界の食肉市場に与えた影響は極めて限定的で、食肉市場は明るい見通しを維持している。食肉の消費量が最も伸びると予想されるのはアジア太平洋地域と南米地域であり、その理由は食生活の変化、都市化、人口増加、経済成長にある。例えば、カナダ農業・農業食品省によると、中国の食肉需要は引き続き国内供給を上回っている。2020年のヤギ肉の世界生産量は16,027.6千トンで、2017年から5.7%増加した。これは食肉に対する需要の高まりを表している。魚は脂肪、コレステロール、炭水化物が少ない
タンパク質はそれほど多くないが、魚は必須ビタミンとアミノ酸も供給する。魚の摂取が健康に良いことを認識する人が増えているため、魚介類の需要は急速に増加している。世界的な人口増加傾向も世界の食肉・水産物市場の成長を支えている。平均寿命が延び、動物飼料生産に利用できる土地や水資源が限られており、これらの資源を食糧やエタノール生産に利用する動きが活発化していることも、世界の食肉産業における動物飼料の需要を高めている