マーケットトレンド の 完成装備と装備サービス 産業
オフショア部門からの需要増
- オフショア石油・ガス産業は、浅海の埋蔵量が減少しているため、より深い海域へと向かっている。その結果、岸からオフショア・プラットフォームまでの距離が長くなっている。
- 深海油田のブレークイーブン価格は、2014年から2017年にかけて30%近く下落した。原油価格の下落は主に、コスト削減を重視するオペレーターの方針転換による。深海プロジェクトの平均損益分岐点原油価格は、2018年現在、1バレル当たり50米ドルを下回っている。
- 原油価格の上昇と損益分岐価格の低下により、Equinor SA、Shell PLC、Exxon Mobilなどの大手事業者は、多くの深海プロジェクトに投資する計画を発表した。この進展により、オフショア石油・ガス業界の支出は、特に2018年下半期に大幅に改善した。
- ブラジルは、深海石油・ガスプロジェクトの最大市場の1つである。ブラジルの石油・ガス市場は、規制変更の成功と財務の改善によって牽引されている。ブラジル政府は、2027年までに2MMb/dの追加石油生産を目指しており、そのほとんどが深海地域からのものである。同国は2019年から2021年にかけて、世界最多となる10基のFPSOを認可する見込みだ。
- 深海の石油・ガス埋蔵量への注目が高まることで、完成設備・サービス市場の需要回復が期待される。