マーケットトレンド の グローバル自動車用潤滑剤 産業
車種別最大セグメント:乗用車
- 世界の自動車産業では、2020年のオンロード車総数に占める乗用車(PV)セグメントのシェアはほぼ55.1%で、二輪車が34.7%、乗用車が10.1%と続く。
- 2020年の自動車用潤滑油の総消費量では、乗用車部門が53.6%と最も高いシェアを占め、商用車部門が37.3%のシェアを占めた。同年中、COVID-19を抑制するための走行制限が、これらの車両の使用とその潤滑油消費量に大きな影響を与えた。
- 2021年から2026年にかけて、二輪車セグメントによる潤滑油消費量はCAGRが最も高く、5.06%の成長が見込まれる。二輪車販売の増加とCOVID-19パンデミックに関連した旅行制限の緩和が、この傾向を促進する主な要因であると思われる。
最大地域:アジア太平洋地域
- 自動車用潤滑油の消費は、アジア太平洋、北米、欧州が支配的である。2020年、アジア太平洋地域は世界の自動車用潤滑油消費量全体の約43%を占め、北米と欧州はそれぞれ約20%、14.8%のシェアを占めている。
- 2020年に発生したCOVID-19は、世界各国の自動車用潤滑油消費に大きな影響を与えた。北米が最も影響を受け、2019年から2020年にかけて17.4%減少した。アフリカは最も影響が少なく、自動車用潤滑油消費量は4.7%減少した。
- 2021~2026年の間、消費量はCAGR 4.89%で増加し、次いでアフリカと中東がそれぞれCAGR 4.13%、3.22%を記録すると予想されるため、アジア太平洋地域が最も急成長する潤滑油市場になりそうである。