マーケットトレンド の ガラス断熱材 産業
非住宅建設用途が需要を独占
- ガラス断熱材は、非住宅建築の屋根、偽天井、乾式壁などに使用される。
- ガラス断熱材は、建築物の断熱、遮音効果を提供する。さらに、湿気や空気の侵入に対する耐性といった特性もあり、今後数年間、非住宅建築におけるガラス断熱材の需要を押し上げると予想されている。
- 建築・建設業界は、人口増加、新都市の開発、都市部への移住の増加、既存都市の老朽化したインフラの更新などによる成長を背景に、過去数年間成長を続けており、2030年には8兆米ドルの売上高に達すると予想されている。
- 国連によると、2050年までに世界人口の3分の2が都市部に住むようになり、アジアが最も急速に成長する地域になると予想されている。2050年には、アジアで は都市が約64%増加すると予想されている。
- 北米や中東を中心に、世界中で病院の数が増え続けている。近年、米国ではフロリダ、サンディエゴ、シカゴなど、さまざまな地域で新たな病院の建設や拠点拡大が進んでいる。
- インドはまだ発展途上の経済国であるため、建設部門は同国で活況を呈している産業のひとつである。インフラ部門はインド経済の成長にとって重要な柱である。政府は、国内の優れたインフラ整備を期限付きで確実に行うため、さまざまな取り組みを行っている。
- そのため、非住宅建設活動の活発化が、予測期間中のガラス断熱材の需要を押し上げると予想される。
アジア太平洋地域が市場を支配する
予測期間中、アジア太平洋地域がガラス断熱材市場の最大市場を占めると予測されている
アジア太平洋地域の建設セクターは世界最大である。また、人口増加、中間所得層の増加、都市化により、この分野は健全な成長率を示しています
中国、インド、インドネシア、ベトナム、フィリピンといったアジア太平洋地域の新興国は、建設活動の力強い成長を目の当たりにしている。堅調な経済実績は、同地域の住宅建設活動の成長をさらに加速させると予想される
成長が期待される主な分野は、社会インフラ、学校、病院、政府宿泊施設、防衛インフラ、水資源である
中国政府は、よりサービス志向の経済形態へのリバランスを図っているにもかかわらず、今後10年間で2億5,000万人を新巨大都市に移住させるなど、大規模な建設計画を展開した
最近、日本はアジア太平洋地域の主要な建設市場のひとつに浮上した。日本では、東京が投資と開発の見通しにおいて国内地域の中でトップの市場であり、その中でも住宅部門が大きなシェアを占めている
これとは別に、差し迫った2021年東京オリンピックの開催により、この地域の建設活動は大幅に増加すると予想されており、特に、スポーツ複合施設やオリンピック選手村の建設により、オリンピック選手に宿泊施設を提供する必要がある
従って、建設活動の急成長に伴い、アジア太平洋地域におけるガラス断熱材の需要は、予測期間中に大幅に増加すると予想される