マーケットトレンド の ドイツの食品乳化剤 産業
加工食品業界における特殊食品原料の需要増加
特殊食品素材は幅広い加工食品に不可欠な要素であり、食品・飲料業界の競争力強化に貢献している。保存料、乳化剤、安定剤、酵素製剤などの特殊食品原料は、包装食品の栄養価を高め、保存期間を延長することで、特殊食品原料の需要を押し上げている。健康とウェルネスに加え、より体に良い食品に対する嗜好の高まりが、食品乳化剤を含む特殊食品素材を中心的な舞台へと押し上げている
オーガニック食品・飲料分野での用途拡大
パンなどのベーカリー製品は、ドイツの食生活の主要部分を占めているため、生地強化や軟化乳化剤の需要の増加が、レシチンなどのベーカリー用乳化剤の使用を促進している。食品製造業者の間でクリーン・ラベルに対する意識が高まり、ドイツでは政府の規則やガイドラインが厳しくなっているため、大手企業は、ベーカリー製品を含むさまざまな食品に簡単に組み込むことができるフリー・フロム製品をますます導入している。その結果、国内で成長するオーガニック食品・飲料セクター向けにオーガニック由来の乳化剤を発売する原料メーカーが増えている。例えば、2016年12月、カーギル・インコーポレイテッドはDeoiled Canola Lecithinと呼ばれる新しい乳化剤を発売した。この製品はキャノーラを原料としており、遺伝子組み換えのないクリーンラベル製品を求める消費者をターゲットとしている