マーケットトレンド の ヨーロッパ配合飼料 産業
食肉と水産養殖製品の需要拡大
- 食肉の消費量は、この地域全体で着実に増加している。人口の増加、都市化、人口動態、所得、価格、環境と健康への懸念が、食肉消費のレベルと種類に影響を与える主な要因である。このため、欧州では配合飼料の市場ニーズが高まっている。米国農務省(USDA)の報告書によると、2021年の食肉総消費量は1万1850トンで、前年の1万1732トンを上回った。
- ポーランドは依然として欧州連合(EU)最大の鶏肉生産国で、EU全体の鶏肉生産のほぼ20%を占めている。ポーランドの生産者は2021年前半に鶏群を減少させたが、これは高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に関連した人口削減措置によって減少した繁殖力の低い鶏群と相まって、2021年半ばまでにブロイラーの農場出荷価格が上昇(+30%)する結果となった。
- 景気後退が欧州の食肉市場に及ぼした影響は極めて限定的で、明るい見通しが維持された。食肉消費が最も伸びるのはドイツ、フランス、スペイン、イギリスと予想されるが、これは食生活パターンの変化、人口、経済成長によるものである。魚は低脂肪、低コレステロール、低炭水化物である。タンパク質はそれほど多くないが、魚は必須ビタミンやアミノ酸も供給する。魚介類の需要が急増しているのは、魚の摂取が健康に良いということを認識する人が増えているためである。平均寿命が延び、家畜飼料生産に利用できる土地や水資源が限られていること、また、これらの資源を食糧やエタノール生産に利用する動きが活発化していることが、欧州の食肉産業における家畜飼料の需要を高めている。