マーケットトレンド の ヨーロッパの調味料とスパイス 産業
地域で高まるエスニック料理の人気
グローバリゼーションは、欧州の消費者に新しい味覚体験の探求を促している。冒険心旺盛な消費者、特にミレニアル世代は、常に新しい食品や風味を世界中に求めている。その結果、メーカーはスパイスやハーブの種類を増やしている。消費者は他国の文化により興味を持つようになり、その結果、フレーバー、国名、ブランド、製品を宣伝し結びつけるような製品の発売が増えた(例えば、Za'atar Authentic Lebanese Herb Blend)。ブランドは、discover、explore、uncover、unveil、unravelといったラベルを使い、好奇心旺盛な消費者の需要を刺激している。ヨーロッパの人々は、ハラペーニョ、ポブラノ、ジンジャーなど、アジアやヒスパニックの伝統的なスパイスや調味料に、ドラゴンフルーツ、ゴーストペッパー、ハリッサ、ビターオレンジなど、よりエキゾチックな素材や風味をミックスすることを求めている
エスニック料理の人気が高まっている背景には、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアなどの国々で外国人人口が増加していることに加え、異国への旅行が増加しているため、この地域の多文化人口が増加していることがある。その結果、エキゾチックな料理に使われるスパイス、ハーブ、調味料の需要も、この地域でのスパイス輸入の増加とともに伸びている。例えば、ヨーロッパ諸国には、中国、インド、パキスタンなど世界各国から多くの民族が集まっており、労働人口の大きな割合を占めている。この人口層は、エスニックな調理済み食品や調理済み食品の需要が高い。国家統計局(英国)によると、2020-2021年、英国に住むインド人は約89万6,000人、次いでポーランド人68万2,000人、パキスタン人45万6,000人、アイルランド人41万2,000人となっている。そのため、エスニック料理の調理済み食品や調理済み食品に調味料やスパイスが使われるようになっている