マーケットトレンド の ヨーロッパのITデバイス 産業
スマートフォン需要が市場を押し上げる
- 欧州でもスマートフォンの普及が進んでいる。昨年末までに、欧州ではモバイル接続の5件に4件がスマートフォンであった。今年度の欧州のモバイル経済に関するGSMAの報告書によると、昨年の欧州におけるスマートフォンの普及率は80%で、2025年には84%に上昇すると予想されている。また、2025年末には、昨年から2025年の間に600万人の加入者が増え、モバイル加入者総数は4億8000万人に達すると予想されている。
- ドイツ、イギリス、フランスは欧州の3大スマートフォン市場である。インターネット網の迅速な普及と5G接続の利便性が、この地域の5G対応スマートフォンの需要につながっている。ドイツと英国は、2025年までに5Gの普及率がそれぞれ59%と61%となり、同地域をリードすると予想されている。
- 欧州のスマートフォン出荷台数のベンダー別内訳を見ると、前年第4四半期はサムスンとアップルが市場をリードしていた。また、シャオミは欧州市場での需要が徐々にピークに達しつつある。2019年第1四半期の4%から、昨年第2四半期には24%まで伸びている。欧州におけるサムスンとアップルの合計市場シェアが年々変化しているとしても、昨年第4四半期には市場の半分以上を支配していた。
- 欧州全域でスマートフォンの利用が堅調に伸びていることから、消費者はスマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器を活用して商品やサービスを購入するようになり、電子商取引の拡大に拍車をかけている。より多くの人々がインターネットにアクセスし、利用できるようになったため、より多くの人々がMコマースサービスを利用できるようになった。これがこの分野の成長を後押ししている。
- エリクソンの報告書によると、西欧のスマートフォン契約者数は2027年までに4億3,900万人に達するという。西欧の昨年のスマートフォン契約者数は4億400万人を超えた。