マーケットトレンド の ヨーロッパのバス&シャワー製品 産業
自然さを主張する製品への耽溺
ヨーロッパの多くの国々では、消費者が使用する美容製品やパーソナル・ケア製品の成分や配合にますます関心を寄せていることが確認されている。そのため、より多くの消費者が、肌にやさしく健康的な、自然な位置づけのバス用品やシャワー用品を求めている。様々なブランドから自然派・オーガニック製品がドラッグストアやスーパーマーケットの棚に並ぶようになったが、これは欧州地域での人気の高まりを反映している。例えばルシでは、ヘンケル・ルスが「Faブランドで、シャワー用の天然オイル配合クリームムースシリーズを発売した。一方、ロレアルはオーガニックに多額の投資を行っており、ドイツのグループであるヘンケルも、完全にオーガニック製品に特化したラベルを作成した
プレミアム化と新製品・改良品への導入
この市場における様々なブランドからの圧力の高まりに直面し、一部の大衆ブランドや高い人気を誇るブランドは、欧州市場において、価格タグや「高級ラベルを超えた品質に対する認識を高める、斬新なコンセプトによるプレミアム化を図る機会を得ている。例えば、ユニリーバのラドックスは、スキンケア、贅沢な香り、さらには自然派製品といった付加価値のある「Me-Timeシリーズを発売し、消費者に改良された製品を提供することで、ポートフォリオを拡大した
欧州の消費者は衛生目的へとシフトしているため、刺激的な香りや、オイル、フォーム、バスボム、ソルトなど様々なテクスチャーや形態を含む、より遊び心のある製品を求めている
欧州のバス・シャワー製造製品企業は、包装工程におけるプラスチックの使用に関しても懸念を抱いており、そのため持続可能な包装工程を増やしている。例えば、インシトゥート・エスパニョーラは2018年、リサイクル可能なプラスチックを最大50%使用したプラスチックボトル入りのシャワージェルを初めて発売した