マーケットトレンド の エポキシコーティング 産業
建築・建設業界からの需要の高まり
- エポキシ・コーティングは、主に床や金属などの速乾性、保護コーティングなどに使用される。エポキシ塗料は、エポキシ床塗料として工業用や商業用の床材などの用途に使用できる。
- 米国国勢調査局によると、2023年4月中の建設支出は季節調整済み年率1兆9,084億米ドルと推計され、3月改定値の1兆8,850億米ドルを1.2%上回った。この4月の数字は、2022年4月予測の1兆7,809億米ドルを7.2%上回っている。
- さらに、2023年1~4月の建設支出は5,667億米ドルに達し、2022年同期の5,339億米ドルを約6%上回った。
- 欧州大陸最大の建築ストックを有するドイツは、欧州最大の建設市場である。ドイツ政府が国家のために設定した主な目標のひとつは、手頃な価格の住宅である。政府は毎年40万戸の住宅を新たに建設する計画で、そのうち10万戸には公的補助金が出る。
- ドイツはまた、2022年10月に25,399戸の住宅建設にゴーサインを出した。連邦統計局(Destatis)によると、2021年10月と比較して、建築許可件数は4,198件(14.2%)減少したことになる。さらに、2022年1月から10月までの間に、合計297,453件の住宅建築許可が発行された。
- 建築・建設セクターの拡大と普及がエポキシ塗料市場の主な牽引役となり、市場を前進させると予想される。
アジア太平洋地域が市場を支配する
- アジア太平洋地域は、建築・建設、自動車、運輸、工業などのエンドユーザー産業からの需要増加により、予測期間中に最も高い成長が見込まれている。
- 中国国家統計局によると、2022年第4四半期の中国の建設生産高は前四半期(276億米ドル)比で約50%増加し、推定2760億人民元(約400億米ドル)に達した。エネルギー効率の高い構造物を重視する同国では、相変化材料も建設分野で広く使用されている。
- 日本の建設分野も、日本で開催されるイベントのために活況を呈すると予測されている。例えば、2025年には大阪で万国博覧会が開催される。建築のほとんどは、自然災害からの復旧・復興が動機となっている。東京駅には、2021年開業予定の地上37階、高さ230mのオフィスタワーと、2027年開業予定の地上61階、高さ390mのオフィスタワーの2つの高層建築物がある。
- さらに、インド商工会議所連合会(FICCI)によると、2022年にインドの都市部でPMAY計画に基づいて開発・認可される住宅の数は、それぞれ約550万戸、1,140万戸に上るとみられる。
- さらに、中国はあらゆる種類の自動車生産・販売において最大かつ圧倒的な強さを誇っている。2022年の自動車生産台数は2,702万台に達し、2021年の2,608万台に比べて約3.4%増加したと中国自動車工業協会が発表している。
- さらに、日本の自動車セクターが拡大するにつれて、多くの自動車メーカーが日本での生産能力を増強した。日本自動車販売協会連合会(JADA)によると、トヨタは2022年に国内で約125万台を販売し、日本最大の自動車メーカーであった。
- したがって、アジア太平洋地域のエポキシ塗料市場は、調査期間中に大きく成長すると予測される。