マーケットトレンド の エンタープライズ サービス バス ソフトウェア 産業
IoTプロジェクトの増加が市場成長を後押し
IoT接続デバイスの数は、2019年の86億台から2030年には294億台に増加すると予想されている。コネクテッドデバイスの成長は、新たなアプリケーションやビジネスモデルによってもたらされ、デバイスの標準化や低価格化が進んでいることも後押ししている
IoTに接続されたデバイスの数が増えるにつれて、デバイスとデータの統合はより複雑になる。これらの接続されたデバイスは、統合やメッセージングに多くの課題をもたらす可能性がある。そのため組織は、ESBで取り組むことができる効率的なアプリケーション統合ソリューションに投資する必要があるかもしれない
この問題に対処する最も簡単な方法は、単一のアプリケーション・プラットフォーム上でさまざまなデバイス(それぞれが異なるプロトコルを持つ)を同期させる戦略に集中することだ
今後数年間、ESBソフトウェアの需要は、ビジネス環境の変化に伴い、より効果的かつ柔軟な方法で異なるデバイス間の通信を処理する必要性によって牽引される可能性が高い
アジア太平洋地域は予測期間中に著しい成長を記録する
アジア太平洋地域は、中国、インド、韓国などの国々でIoTプラットフォームへの重点が拡大しているため、エンタープライズ・サービス・バス・ソフトウェア市場の成長率が最も速いと予測されている
また、この地域では、複雑なビッグデータや企業資源計画(ERP)などのワークロードがクラウドプラットフォームにますます移行しているため、管理されたクラウドベースのソリューションに対する需要が高まっている。アジアクラウドコンピューティング協会(ACCA)が発表した報告書によると、シンガポールは、ブロードバンドの品質、サイバーセキュリティ、規制、ビジネスの洗練度が高いことから、アジア太平洋地域でクラウド対応が進んでいる国の第1位となっている
アジア太平洋地域のほとんどの企業が業務をクラウドに移行する中、アリババやテンセントのような企業は、新しいプロジェクトが市場に投入されるまでの時間を短縮することで、組織の柔軟性を高めるためにESBを利用する可能性が高い
また、より柔軟性の高いアプリケーションを構築・設計することで、企業は市場の変化に迅速に対応できるようになる。同地域のESBソフトウェア市場も、こうした要因から成長する可能性が高い