マーケットトレンド の デンマークの再生可能エネルギー 産業
市場を支配する風力エネルギー
- 2019年末までに6000MW以上(陸上4400MW、洋上1700MW)の風力発電容量を持つ風力エネルギーは、デンマークの再生可能エネルギー市場で大きなシェアを占めている。
- 2019年8月には407MWの容量を持つHorns Rev 3プロジェクトが開始され、今後数年間で風力発電の生産量が12%急増することが予想される。このプロジェクトは42万5,000世帯に電力を供給する見込みで、風力発電のシェアはさらに拡大する。
- 2019年8月、デンマーク・エネルギー協会はデンマークの沖合地域に12GW以上の用地を公開し、デンマークにおける風力発電の今後の成長の道筋を示した。
- 北海のThorやKrieger's Flakのような容量800MWと600MWのプロジェクトが今後予定されており、デンマークの風力発電シェアはかなりの速度で牽引していくと予想される。
再生可能エネルギー市場を牽引する政府のイニシアティブと政策
- デンマークのエネルギー政策は、2050年までにエネルギー供給における化石燃料の全廃を義務づけている。長期的には、電力、暖房、産業、輸送エネルギーをすべて再生可能エネルギーで賄うことになっている。
- 政府は入札ベースで再生可能エネルギーに補助金を支給している。2018年8月、欧州委員会(EC)は、今年と2019年の残りの期間、デンマークにおける風力発電と太陽光発電による電力生産に補助金を出す3つの異なるスキームを承認した。
- デンマークのエネルギー・気候見通し2019年協定は、3つの洋上風力発電所への融資、電力税の緩和、新たな技術中立入札、小規模地域暖房地域におけるコージェネレーション要件の撤廃、新たな省エネ努力等を確保した。
- デンマーク政府の大胆な措置と先見的な政策は、デンマークを再生可能エネルギーにおける世界的リーダーへと牽引することが期待される。