マーケットトレンド の 直交集成材 産業
住宅部門における需要の増加
- クロス・ラミネーテッド・ティンバー(Cross laminated timber)は、無垢の挽き板を何層にも重ねて接着した構造材で、通常は隣接する層と直交するように対称に配置され、壁、床、屋根などの建築骨組みの耐力部材として使用される。クロス・ラミネート・ティンバーは、ファサード・クラッディングやインテリア・ライニングにも使用される。
- ここ数年、建築・建設セクターは著しい成長を遂げている。
- 建築におけるクロスラミネートティンバーの使用は住宅部門が圧倒的に多い。クロスラミネートティンバーの世界的な使用量は日本がトップで、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダがこれに続く。
- ここ数年、日本はコンクリート建材からクロスラミネートティンバーのような持続可能な代替品にシフトしている。これは、環境への関心の高まりと、軽量、強度、耐久性、安定性、デザインの多様性、断熱性の向上、耐火性など、クロスラミネートティンバーの優れた特性によるものである。
- エクセレント・ジャパン・ウッドによると、マンションなどの集合住宅を除く一戸建て住宅の約80%が木造住宅である。例えば、2023年には国内で約454.4万戸の木造建築の着工があった。日本の公的統計であるe-Stat (Japan)によれば、これは住宅着工総数の約55.4%が木造であることを表している。
- 世界的な住宅需要の高まりも、予測期間中のクロス集成材市場の成長に大きな役割を果たすと予想される。例えば、Axiosによると、2023年、米国では約320万戸の住宅が不足している。また、Collaborative Real Estate Development Association of India (CREDAI)によると、インドでは2036年までに9,300万戸の住宅需要が見込まれる。
- 上記の事実と数字を考慮すると、住宅建設セグメントにおけるクロスラミネートティンバーの需要増加が、予測期間中に最も大きな影響を与えるだろう。