マーケットトレンド の 製菓加工装置 産業
甘党への強い甘え
お菓子の消費は、おやつとして、食事と一緒に、あるいは食事の代わりとして考慮されることが多いため、先進国中のほとんどの消費者の間で常食化されている。とはいえ、菓子の消費パターンも変化しており、ヨーロッパでは1人当たりの菓子消費量が7キログラムを超えるのに対し、アメリカでは1人当たり3キログラムを超えている。英国の砂糖削減プログラムなどの規制により、菓子市場はやや縮小傾向にあるが、代替品として天然甘味料を取り入れようとするメーカーの動きが、既存の流れに再び勢いを与えている。その一方で、消費者の多くは健康上の懸念よりもまず口当たりを重視する傾向にあるため、こうした製品の存在は予測期間中も限定的なものにとどまる可能性が高い
バンドワゴンをリードするヨーロッパ
欧州の食品加工機器部門は、過去数年間で大きな進展を目撃しており、輸入のほとんどは2015年に15億ユーロに達し、地域内から来る。一方、加工機器セクターの需要が欧州地域で高いという事実を引き合いに、発展途上国からの輸出が最近勢いを増し始めている
ドイツ、オランダ、イギリスなどは菓子製品の熱心な消費国であり、消費と菓子輸出の面でトップの座を維持してきた。しかし最近では、市場における国際的ブランドの台頭や、欧州農業市場の自由化の未達成により、欧州の菓子市場だけが縮小し、業界の競争力という点では衰退の一途をたどっている。さらに、今後、欧州の菓子需要は、人口増加と甘いものへの耽溺という要因に加え、この地域の製菓機器市場に前向きな伸びをもたらすと予想される第三世界諸国でも好調に推移すると予想される