マーケットトレンド の 導電性ポリマー 産業
固有導電性ポリマー(ICPS)が市場成長を牽引
- 従来、炭素系ポリマーは電気絶縁体であると考えられてきた。このようなポリマーは、通常は炭素、ニッケル、銀などの導電性添加剤を添加することで、ある程度の導電性を持たせることができる。
- 本質的に導電性のポリマーは、1970年代に日本の化学者によって偶然発見された。出来上がった銀色のフィルムに様々な酸化剤をドープしたところ、導電性を示すことがわかった。その結果、他にもいくつかの導電性ポリマーが開発された。
- ICPは導電性ポリマーであり、導電性は共役炭素-炭素結合の存在によって生じる。これらの共役ポリマーは、非局在化した電子系により、興味深く有用な特性を有している。
- その結果、半導体や金属の電気的特性と、ポリマーの有用な機械的特性やその他の物理的特性、加工上の利点を併せ持つ材料が得られる。
- ICPの使用は、電子およびオプトエレクトロニクス・デバイスへの実用化に向けて研究されている。世界中で受け入れられるためには、安定性や加工上の問題を克服する必要があるが、これらの材料の可能性は計り知れない。
- したがって、本質的導電性ポリマー(ICPS)の需要は予測期間中に増加すると予想される。