マーケットトレンド の 配合飼料 産業
食肉需要の増加が市場を牽引
GCC諸国では、穀物のような植物由来の食品に比べ、食肉のような高価値・高品質の食品に対する需要が増加している。この地域における食肉消費の増加は、タンパク質が豊富な食品、特にブランド力が高く、多くの場合ハラル認証を受けた有機農産物や健康的な農産物の消費という世界的な傾向の高まりと一致している。こうした消費の変化は、人口の増加とともに、これらの国々における食肉の総需要と生産量の大幅な増加をもたらしており、この傾向は今後も続くと思われる。 FAOによると、クウェートとオマーンの食肉生産量は、2016年の97.3トンおよび76.1千トンから、2018年にはそれぞれ108.0トンおよび80.0千トンに増加した。特にサウジアラビアやバーレーンなどの発展途上国では、可処分所得の増加とともに健康への関心が高まっているため、食肉製品は急成長している。高品質の食肉に対する需要の高まりは、飼料メーカーに動物の生産性を高める機会をもたらした。このため、飼料添加物の使用量が増加し、動物飼料市場の成長において配合飼料を後押ししている