マーケットトレンド の 英国商業不動産 産業
市場で著しい成長を見せるオフィス・セグメント
- 2023年には、需要が供給を大きく上回り、質への強い逃避が見られた。これは、入居者がビルを活用して従業員をハイブリッドな職場環境に引き入れたことが一因であり、この傾向は2024年以降も続くと予想される。
- 質の高いスペースに対する需要の高まりは、開発パイプラインを枯渇させ、2025年までに英国のオフィススペースの38%が入居済みとなると予測されている。パイプラインの枯渇が進むにつれ、最高品質のビルをめぐる競争が激化し、その結果、プレミアム・エンドの賃料が上昇することになる。
- 市場のトップエンドでは、2024年には英国の全オフィス市場で賃料の伸びが予想される。通年の賃料成長率の見通しは、ほとんどの英国市場で3%であり、昨年に引き続き力強い伸びを示している。
- ほとんどの市場で2023年に過去最高のヘッドライン賃料が達成され、これは2024年も続くと予想される。質の高いアメニティや屋外スペースを備えた一等地のビルは、2024年に極めて高い賃料上昇率を記録すると予想される。