マーケットトレンド の 商業不動産 産業
スカンジナビア諸国のオフィス市場における取引量の増加
2018年のスウェーデンのオフィススペースへの投資額は151億ユーロ(4,000万クローネ以上の取引)に達し、利回りは3.4%と低水準にとどまった。年間の総取引高は、市場の大幅な需要により、前年の147億ユーロを若干上回った
ノルウェーにおける2018年の取引高は90億3,000万ユーロに達した。オフィスの利回りが依然として低いため、取引量は前年を若干下回った。オフィスビルが総取引量の約41%を占めた。ロジスティクスは初めて小売業を上回り、それぞれ全体の21%、16%を占めた
2018年のデンマークのオフィス投資額は約20億ユーロ相当であった。工業・物流施設への投資は、バイヤーが品薄の中核物件を取得したため、4.5%から8%へとほぼ倍増した。デンマークの商業不動産投資の取引コストは非常に競争力がある
オスロとストックホルムでオフィス賃料が上昇
スウェーデンのオフィス市場は供給が減少しており、オフィス賃料の成長は続くと思われるが、そのペースは鈍化している。ストックホルムは依然として欧州で最も高い成長ペースを維持している。オフィス需要は引き続き堅調で、空室率は低下しているが、空室ストックの不足が2019年の純吸収率を鈍化させた
ノルウェーでは2018年にオフィス需要が改善した。しかし、オスロのオフィス市場はスペース不足の状況に注目している。新規オフィスの建設が不足していることに加え、オフィススペースが住宅などの代替用途に転用されつつある。 現在の状況は、2016年から上昇した賃料にプラスに働いており、2019年も同様に上昇すると予想された