マーケットトレンド の オーストラリアの商業用不動産 産業
オフィス用不動産が市場を牽引
2022年第3四半期、西オーストラリア州のビジネス中心地区のプライムオフィス不動産の利回りは6.36%だった。これに対し、ニューサウスウェールズ州のプライムオフィス不動産の利回りは4.5%だった。2022年7月現在、オーストラリアの商業用不動産への投資の約40パーセントはオフィス部門へのものだった。同年、産業部門は国内の商業不動産投資の約18%を受けた
2022年第3四半期には、西オーストラリア州の中央ビジネス地区における優良オフィス不動産へのインセンティブが49%と最も高かった。一方、オーストラリア首都特別地域は25%と最も低いインセンティブだった。クイーンズランド州とビクトリア州では、プライムオフィス不動産に対するインセンティブはそれぞれ41.1%と40.3%であった。ニューサウスウェールズ州の中心業務地区では、2022年第3四半期にオーストラリアで最も高いプライムオフィス不動産の平均額面賃料が設定され、平均額面賃料は1平方メートル当たり1,323豪ドルだった。ビクトリア州の中心業務地区では、1平方メートル当たり平均額面賃料が689豪ドルであった
2022年第3四半期のオフィス空室率は、オーストラリアのパース中心業務地区が最も高く、約19.3%であった。シドニーの中心業務地区のオフィス空室率は13.7%だった。2022年11月、オーストラリアのパース中心業務地区のオフィス稼働率は、COVID前の水準に比べ80%だった。キャンベラのCBDオフィス稼働率は、同月、COVID前の52%であった