マーケットトレンド の クラウドミュージックサービス 産業
スマートフォンとタブレットの普及がクラウド音楽サービス市場を牽引
世界のモバイル・ユーザー数は2025年までに58億6,000万人に達すると予想されており、アジア太平洋地域が最も大きく貢献し、この世界的な数字に316万人のユーザーが加わることになる。このような新規ユーザーによって、音楽ストリーミングの契約数が増えることになる。スマートテレビやスマートホームなど、世界はIoT時代に突入しており、音楽ストリーミング企業は様々なベンダーと提携し、サービス提供を拡大している
- 2022年12月:英国の音楽動画アプリ「Roxiがサムスンと提携。この契約により、2018年以降に製造されたすべてのサムスン・スマートTVにRoxiの音楽ビデオアプリがインストールされる。これに伴い、同アプリはアマゾンのFire TV、Google TV、Android TVのプレミアムシリーズにも提供される。
- 2022年8月:Spotifyはサムスンと協業し、サムスンのアンドロイドスマートフォンのポートフォリオにグループリスニング、シームレスリスニングなどの新機能を提供する。さらに、スポティファイとグーグル・アシスタントの高度な機能により、ギャラクシー・ウォッチでも簡単な音声コマンドで音楽の再生、ポッドキャストの一時停止、音量の上げ下げができるようになる。
北米地域が主要市場シェアを占めると予想される
クラウド音楽サービスの主要市場のひとつは北米だ。北米は音楽サービス導入のパイオニアであるため、他の地域よりも優位性がある。また、この地域には多くのクラウド音楽サービス・プロバイダーが存在する。その中には、Pandora PlusとPremium、Apple Music、Amazon Music Unlimited、GoogleとYouTube Music、iHeartRadio All AccessとPlusがある。スポティファイとアップル・ミュージックは、米国ユーザーの80%以上が定額ストリーミングを利用している
- アップル・ミュージックの人気は米国で高まり続けている。2022年2月末までに、スポティファイの2,600万人に対し、アップル・ミュージックの有料会員数は2,800万人となった。
- 一方、スポティファイは2022年2月までのアクティブユーザー数を2億700万人と主張している。また、メキシコを除くカナダを含む北米地域では、プレミアム会員数が2,880万人、月間アクティブリスナーが6,210万人であることを示した。