マーケットトレンド の クラウドインフラストラクチャサービス 産業
パブリック・クラウドが圧倒的なシェアを占める
- パブリック・クラウド・ベースの導入モデルは、その費用対効果と容易な利用可能性から、需要が高まっている。パブリック・クラウドはクラウド・コンピューティング・モデルに基づいており、需要に応じて複数の企業間でリソース(CPU、サーバー、ラックなど)を共有する。
- パブリック・クラウド・ベースのソリューションは、物理的なセットアップやメンテナンスが少なくて済み、いつでもどこからでも24時間365日アクセスできる。拡張性、信頼性、柔軟性、ユーティリティ・スタイルのコスト、場所に依存しないサービスなど、パブリック・クラウドのさまざまな利点により、パブリック・クラウド・ベースの導入は高い成長率を記録すると予想される。
- パブリック・クラウド・インフラ・サービス・プロバイダーのうち、Visual Capitalistによると、AWSは190カ国に100万人以上のアクティブ・ユーザーを抱えており、パブリック・クラウド市場全体の41.5%をカバーしているという。
- 市場ベンダーは、パブリック・クラウド・インフラに対する需要の高まりに対応するため、常に製品やサービスを強化している。例えば、オラクル・クラウド・インフラストラクチャー(OCI)は昨年6月、自社内でパブリック・クラウド・サービスを顧客に提供できる新たなサービス「OCI Dedicated Regionの開始を発表した。
北米がクラウド・インフラ・サービス市場を牽引
- 現在、クラウドベースのITサービスの採用が加速していること、ITインフラ関連企業がクラウドインフラの研究開発に莫大な投資を行っていることから、北米が世界のクラウドインフラサービス市場シェアを独占している。
- 主要ベンダーの参入や、データセンターのコスト削減と事業継続性の向上を目的としたクラウドベースのサービス導入率の急上昇により、米国がクラウド・インフラ・サービス業界を支配している。市場の成長には、グーグル、アマゾン、マイクロソフトといった大手テクノロジー企業の存在も関係している。
- また、この地域はテクノロジー新興企業の主要拠点でもある。有利な事業環境と政府の支援政策が、先進的なクラウドプラットフォームを開発する企業を後押ししている。さらに、著名なハイテク企業がクラウド技術へのベンチャー投資を増やしていることも、市場の成長を後押ししている。
- また、熟練した労働力が確保できること、中小企業や大企業が北米市場への参入と成長に熱心に取り組んでいることも、同地域でクラウド・インフラ・サービスを採用する主な推進要因となっている。
- また、先進的なアプリケーション開発技術の採用とデータ量の増加も、予測期間中の市場成長の大きな原動力となるだろう。パブリッククラウドは、低コスト、オンデマンドの可用性、セキュリティの向上により、この地域で大きな支持を得ている。